目次

雰囲気を掴む参考にしてください。

競馬とは

騎手が馬に乗り、定められたコースの距離を走り、スピードを競う競技、およびその着順を予想するものです。

コース種別

芝、ダート、障害の3種類があります。

コースの距離

1000m -3600mまであります。

名前距離備考
短距離(スプリント)1000m ~ 1400m
マイル1400m〜1800m1600mをマイルレースと呼ぶ
中距離1800m ~ 2200m世界のレースで最もスタンダートな距離
中長距離2200m~ 2800m基本は 2400m
長距離2800m ~長距離が得意な馬をステイヤーという

競馬の種類

「中央競馬」と「地方競馬」があります。それぞれは主催者が異なり、中央競馬は日本中央競馬会(JRA)が行い、地方競馬は、県や市区町村の地方自治体が主催しています。

中央競馬

全国に10ヶ所あり、原則毎週土日に開催されています。また10ヶ所のうち、東京・中山・阪神・京都競馬場の4ヶ所を「中央」あるいは「中央場所」と呼びます。

これに対して、札幌・函館・福島・新潟・中京(愛知)・小倉(福岡)の競馬場を「ローカル場所」あるいは「地方場所」と呼びます

地方競馬

地方競馬の主催者は15あり、地方競馬場は18ヶ所あります。原則平日夜に開催されています。

中央競馬のレース数

中央場所から東西片方あるい両方から1ヶ所、地方場所から1ヶ所の最大3ヶ所で開催されます。それぞれの場所で原則12レース開催されます。メインレースは最終レースの1レース前になります。

脚質について

それぞれの競走馬が得意としている走り方を示します。「逃げ」「先行」「差し」「追込」の4種類があります。それぞれは通常競走馬の性格によって決まります。

逃げ

レース開始直後から先頭に立ち、そのまま一着でのゴールを目指す脚質です。

馬の性格として、「臆病で他の馬と一緒に走らせると力を発揮できない」か「気性が荒くてコントロールが難しい」となっています。

逃げの脚質は、スローペースの展開になると有利になります。しかし逃げ馬が複数いると、我先にと先頭争いが始まり、ハイペースになってしまうため注意が必要です。

脚質が「逃げ」で有名な馬は、次の通り

名前特徴
キタサンブラック生涯成績G1にて7勝
サイレンススズカ圧倒的大逃げが特徴的で、末脚もある
ダイワスカーレット37年ぶりに牝馬で有馬記念勝利逃げ

先行

逃げ馬の後ろに位置しており、レース中は4,5番手の位置にいる馬を指します。勝つためには理想的なポジションとして「好位」と呼ばれることもあります。

馬の性格としては、スタートからスピードを出しつつも、すぐにペースを抑えスタミナを残す必要があるため気性的に前向きかつ、騎手の指示に反応しやすい馬が多いです。馬群を怖がらず、ダッシュの上手さも問われます。

馬群に巻き込まれにくくペースにも左右されにくい特徴があります

名前特徴
シンザン戦後初のクラシック三冠馬。 通算19戦15勝2着4回。
シンボリルドルフクラシック三冠馬。G1 7勝

差し

差し馬は、馬群の後方で先行馬に追走し、後半にかけて脚を使い前へと進む馬です。 最後の直線で一気に抜き去るため、瞬発力・スピードが要求されます。加えて、他の馬が疲れてスピードが落ちてもペースを保ち続けられるスタミナが求められます。

馬の性格としては、後半は馬群を交わして進むため、馬群を怖がらなかったり、前方の馬からの砂埃を受けても怯まない希少の強さが特徴です。

脚質が「差し」で優秀な馬は次の通り。

名前特徴
アパパネ
ロードカナロア
アーモンドアイ
スペシャルウィーク
オルフェーブル気性難でレース終了後に騎手を振り落とすことも。引退レースの8馬身差をつけての勝利は伝説
ウォッカ唯一日本ダービーを制した牝馬。牝馬の強さを証明
ドゥラメンテ皐月賞、東京優駿の二冠。種牡馬としても優秀

追い込み

追い込みの馬は、スタミナや末脚を温存して、最後の直線に後半勝負をかける展開になります。 差し馬が、先行馬に追走してチャンスを狙うのに対して、追い込み馬は前半はスタミナを大きく温存するため、馬群から離れる展開となるのが特徴です

馬の性格としては、馬群に入りたくなかったり、最初の瞬発的なスタートが苦手となっております

また、最後のコーナで大外を回ることが多いため、距離ロスが多いうえに、スローペースな展開になると最後の直線でラストスパートに入る前に決着がつくケースもあります。このような追い込み馬の末脚を活かしきれない展開を、「脚を余す」と呼ばれます。

逃げ馬と並び、競馬の花形とも言われる追い込み馬ですが、騎手の手腕とコース展開に左右されるため、極めて難しい脚質です。

脚質が「追込」で優秀な馬は次のとおりです。

名前特徴
ディープインパクト中央競馬では13戦12勝。種牡馬としても優秀
ゴールドシップ大きな捲りが特徴で、ファンからも愛される。スタートが苦手
ミスターシービー史上三頭目のクラシック三冠馬。追い込みのごぼう抜きを得意とする。83年の皐月賞が有名
タマモクロス白い稲妻と呼ばれる。オグリキャップとともに芦毛伝説の先駆けとなる
デュランダル短距離の追い込みタイプ。4歳から真価を発揮

賞金について

着順によって、騎手・馬主などに支払われる金額は異なります。 「特別出走手当」はレースに出た馬すべてに支払われ、40万円程度が払われます。「出走奨励金」は、6着から9着(重賞などでは10着)の馬に支払われます。「本賞」は1着から5着に支払われます。「出走奨励金」や「本賞」は着順により支払われる金額が異なっています。レースで1着になった馬は、「特別出走手当」と「本賞」の合算した金額の賞金を受け取れます。

また、本賞の賞金は、レースのランクにより異なります。例えば、ジャパンカップの1着馬には3億円が支払われるのに対して、皐月賞の1着馬には1億5000万円となります。 本賞の権利を得る馬は、ゴール直後に掲示板に表示されるため「掲示板内の馬」と呼ばれます。